Athlete Physical Intelligence

第 5 章 LLLT(低出力レーザー療法)

●第 5 章

・LLLT(低出力レーザー療法)

 

さて、いよいよ『Athlete Physical Intelligence』も最終章となりました。

 

最終章では「LLLT(低出力レーザー療法)」について論じて参りたいと思います。

 

●第 5 章 第 1 節

・LLLT(低出力レーザー療法)とは何か?

 

「LLLT」という言葉が聞きなれない人も多いと思います。

LLLT は多岐にわたって効果を期待することが出来る健康器具です。

 

掘り下げていけば、関節炎や動脈硬化、癌、しみ、しわ、老化、視力の衰えなど様々な体内で起こる望ましくない現象のメカニズムは非常に似通っているからです。

 

改めて LLLT とは何かということですが、これは「Low Level Laser Therapy」の頭文字をとったもので、直訳すると低出力光線療法という意味になります。

 

具体的にはどのような光線かと言うと600ナノメートルから1000ナノメートルくらいの波長の光のことです。

 

レーザーと言うと少しメカニックであったり、科学的に聞こえるのですが、要するに光のことです。

 

紫外線や赤外線という言葉は馴染みがあると思います。

紫外線は波長が短すぎて人間の目には認識することのできない光のことです。

 

波長で言うと400ナノメートル以下の長さになります。

 

一方で赤外線は波長が長すぎて人間の目には見えない光の長さで、波長で言うと700ナノメートルを超える辺りからが赤外線になります。

 

そして、赤外線の中でも非常に波長の長いものは遠赤外線(3000ナノメートルから10000ナノメートル)と呼ばれ、体を温める治療器具として使われています。

 

ただ、遠赤外線は単なる温熱療法で入浴とさほど変わらないので、それほど大きなメリットはありません。

 

また、光線が皮膚表面から1cm程しか身体組織の中に入っていかないのも欠点です。

人間の温熱感覚器は皮膚表面にあるので、それでも十分に温かく感じますし、熱が伝わって実際にはもう少し奥に入っていくとは思いますが、お風呂やハロゲンヒーターとそう大きくは変わりません。

 

一方の LLLT は 600 ナノメートルの赤色光線(人間の目で見える)と800-900 ナノメートルの赤外線(目で見えない)の組み合わせの光を使います。

美容専用のものであれば、400ナノメートル台のものを使うこともあります。

 

800-900 ナノメートル程度の赤外線であれば、温熱効果は殆ど若しくは全くありません。

 

そして、この 800-900 ナノメートルの光の方が深い組織まで届き、600ナノメートルの光は皮膚表面くらいです。

 

ですので、美容専用のものは最も長い波長で600ナノメートル台のものもあります。

 

大体は650ナノメートル前後と850ナノメートル前後の波長の組み合わせの機器が多いです。

 

モノによっては、それに950ナノメートル、たまに400ナノメートル台、1000ナノメートル台の波長を組み合わせたものもあります。

 

最低限 650 ナノメートルと 850 ナノメートル前後の波長の組み合わせのものがお薦めで、出来れば 950 ナノメートル前後の波長もあった方が深層部の組織に届くので望ましいです。

 

●第 5 章 第 2 節

・老化、慢性痛、生活習慣病はなぜ起こる?

 

さて、LLLT のメカニズムの話に入る前に、老化、慢性痛、癌、II型糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病、抜け毛、しみ、しわなどの望ましくない生理現象がなぜ起こるのかということを解説したいと思います。

 

実は LLLT は単なる鎮痛、消炎作用だけではなく、美容から、記憶力の向上、インポテンツ、心筋梗塞、動脈硬化、癌など非常に幅広い症状に有効に働きかけ、そして副作用が無いからです。

 

しかしながら、いきなりそう言われるとあなたは胡散臭いと感じませんか?

「おいおい、おまじないじゃないんだから」と言いたくなりますよね?

 

ただこれは、メカニズムを説明するとすぐに分かっていただけると思います。

と言うのも現象として、それが関節痛であったり、シミやしわであったり、癌であったりするだけでメカニズムそのものは同じだからです。

 

全てのカギを握るのは細胞。

 

私達の体は肉眼で見ると非常に安定しており、あまり変化のないように見えます。

 

ところが、細胞レベルで見ると私がこのブログを書き始めた二年半前と現在の私では物質的には2%しか同じではありません。

 

毎日顔を合わせる家族であれば、二年前と比べて98%は物質的に別人だと言われても、にわかには信じられないと思います。

 

私達の体内では常に化学反応を繰り返し、物質の離合集散を繰り返しているのです。

 

人間の体を分解していくと、細胞というのが一応便宜上の最小単位として考えられます。

(勿論、さらに細分化は可能です)

 

この細胞は人間の体に60兆あるとも137兆あるとも言われています。

そして、細胞の中にあるDNAには全ての情報が書き込まれており、心臓の細胞も、肝臓の細胞も上腕二頭筋の細胞も全て元は同じ細胞です。

 

同じ情報が書き込まれているにもかかわらず、細胞が心臓に行けば心臓になり、爪に行けば爪を形成します。ここにも生命の神秘があり、健康を考える上で大きなカギを握るのですが、話すと長くなるので今回は割愛します。

 

この細胞は常に死に、そして新しいものに生まれ変わっていきます。

 

その数は一日に6000億個とも言われています。

肉眼で見れば、10日前の私も今日の私も同じように見えるのですが、細胞レベルでは10日間で6兆個の細胞が生まれ変わっています。

 

このペースで細胞が生まれ変わっていけば、1か月後には B’z の稲葉さんみたいなイケメンになるんじゃないかと期待したくもなるのですが(趣味が一昔前の OL ですみません)、実際にはみなさんご存知の通り人間の顔は10日間では変わりません。

 

これは基本的には細胞が死んだら、その箇所の細胞はそのまま情報を引き継いで新しい細胞になるからです。

 

基本的にはそのままの情報を引き継いでいるので、大きくは変わりません。

ある社員が退職しても引継ぎをきちんとしていれば、同じ会社の同じ部署のカスタマーセンターのスタッフは常に同じような受け答えをしてくれるというのと同じです。

 

ただ人間は成長したり、年をとったりと少しずつ変化していきます。

これは成長に応じて、若しくは加齢に応じて少しずつ違う情報が引き出されていくからです。

 

またトレーニングによって負荷をかけるとそれに適した情報が引き出されるので、スプリントの為の練習をすれば、短距離が速くなり、マラソンの練習をすれば、マラソンが速くなります。

 

これら細胞の生まれ変わりはまだ解明されていない部分も多々ありますが、物質であることに変わりはないので、基本的には全て物理の法則に従います。

 

ですから、陸上競技においてはトレーニングの原理原則を理解することが大切になります。

 

体の成長やトレーニング刺激に対する適応のように望ましい細胞の生まれ変わりもあれば、老化のような望ましくない細胞の生まれ変わりもあります。

 

老化というのはこの細胞が生まれ変わるときに、ダメージを受けた細胞がコピーミスを起こすのです。

 

なので、細胞に受けるダメージが大きければ大きいほど、老化は早くなります。

このダメージは精神的なものと、身体的なものの両方です。

 

明確な論証は出来ないものの、やはり苦労の多い人生を歩んできた人の顔には多くのしわが刻み込まれています。

 

ある枯れ専女子が好きなタイプの男性を聞かれて、「この人、苦労してきたんだろうな、っていう感じの顔の人が好き」と言っていましたが、あながち的外れではありません。

 

また、配偶者に先立たれて一気に老け込む人や事業が上手くいかずに一気に老け込む人、定年退職を気に情熱を燃やすものがなくなって一気に老け込む人など、メカニズムは解明できないものの精神的なダメージが肉体に悪影響を及ぼすことは皆さんご存知だと思います。

 

そして、この程度がひどくなればちょっとコピーミスどころではなく、細胞の生まれ変わり方そのものが変わってしまいます。

 

通常はアポトーシスといって、古くなった細胞は徐々に分解され、最後は食細胞に食されます。

 

イメージで言えば落ち葉が微生物に分解されて最後はなくなるような感じで周囲への悪影響はありません。

 

ところが、身体的、肉体的ストレスで傷ついた細胞はDNAに傷がつきネクローシスという破裂するような細胞死を引き起こします。

 

この時に炎症を起こし、周囲の細胞も傷つけます。

また DNA が損傷しているので、ネクローシスで死んだ細胞からは、ネクローシスの細胞が生まれてきます。

 

通常は傷ついた細胞は新しく生まれ変わるので、筋肉痛は数日でとれますし、捻挫をしても数週間で治ります。

 

ところが、慢性痛、動脈硬化、癌などは体内で生成しているので、時間の経過とともに治る訳ではなく、寧ろ進行していくことが多いのです。

 

今回はここまでと致します。

次回も引き続き「LLLT」について深く掘り下げて論じてまいります。

 

そして『Athlete Physical Intelligence』最終回です。

 

掲載内容について質問・疑問がございましたら、こちらの問い合わせアドレスまでメールをお送りください。

 

適宜ご返答してまいります。

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